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Best sex friend

第3章 ○曜日


いつの間にやらまた寝ていたらしい。俺はドライヤーの音で目が覚めた。
「あっ、起きちゃった。」
美咲は髪を乾かしながらこっちを見つめていた。
一旦ドライヤーが止められ、途端に部屋が静かになる。
「・・・先輩と何も無かった?」
「だーかーらー、ただの仕事ですってば。」
笑い飛ばす美咲の顔周りを、濡れた髪がわしゃわしゃ飛び跳ねた。
本当かな?今は何も信じられない。
「何時?」
「んー・・・10時半です。」
携帯を見せられると、確かに10時半。


シャワーに30分弱入っていたとして、移動やらも考えると、会社の人とは40分程度会っていたという事か。
と言う事は、多分イケナイ事はしていないだろう。多分。

・・・こういうところが美咲と付き合っても上手くいかないところだな。
元浮気相手のくせに、彼女の浮気が心配で束縛してしまう彼氏だなんて。



いや、彼氏ですらないくせに、ただの浮気相手のくせに、こうして嫉妬している事自体が滑稽だ。
たとえ俺以外の浮気相手がいたとして、それは美咲の自由だろ?
お前に美咲を繋ぎ止める力は無い。もうとっくの昔に分かりきっていたはずなのに。
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