第1章 先輩後輩
大会当日
先輩はケガをしてるなんて少しも感じさせない素晴らしいダンスをした。
「千ちゃん先輩、優勝おめでとうございます」
健永「ありがと」
同級生「いつも練習ふざけてる千賀が優勝で、何で俺が予選落ちなんだよ(泣)」
健永「まぁ、それは俺が天才だからでしょう(笑)」
みんなと笑いあう先輩を見て、思わず泣きそうになった。
私はそっとその場を後にした。
先輩の卒業式の日
私は思い切って告白した。
その時初めて、千ちゃん先輩も自分と同じ気持ちだと知った。
それから数年後
私は今、彼の待つまばゆい光の元へ、父と共に一歩一歩幸せを噛み締めながら歩いている。