第1章 もう1人の私
こんな事みんなに知られたら学校に居れない…。
先ずリョーマ君には絶対引かれる。
そんなの嫌だ。
そう思ってたらいつの間にか朝練が終わって片付けみんなしてた。
やばい!!
私瞬時にそう思って一緒に片付け始めた。
「五十嵐さん」
この声は不二先輩だ。
爽やかな笑顔で私を見てくる。
もしかしてあの猿チクったのかな?そう思いながら
「なんですか?」
「元気ないって乾が言ってたからどうしたのかなって」
そんな爽やか笑顔で言われても私は絶対に答えないから。
そう心に誓って
何も無いですよ大丈夫です!って笑顔で返して逃げる様にグランドを出て行った。
今日は授業なんて受ける気無いし屋上でサボろって思いながら屋上のドアを開けて屋上に行きずっと空を見ていた。
空を見てると仲良く飛んでる鳥を見た。
私も鳥さんになったら自由に生きれるかなそう思った。
鳥さんになりたいな…
「五十嵐!鳥になってどうすんの!?」
声が漏れてたらしくて屋上にいた菊丸先輩に声かけられた。
今日こんなにテニス部に声をかけられるなんてやっぱりチクられたのかな……
そうぼんやり考えながら
「鳥さんは自由で羨ましいです」
そう言って笑顔で答えペコりとおじきをした。
もう行くねと挨拶を兼ねて…
「五十嵐どこ行くの?」
引き止める菊丸先輩。