第1章 もう1人の私
一通り仕事が終わって家に帰って寝る。
しかも私は要らない子…そうお父さんにとっては血の繋がってない子供なんていらない
そう言われて屋根裏部屋が私のお部屋。
そこで寝てそこでご飯食べてと毎日だからもう慣れていた。
私は屋根裏部屋に行く途中姉の話声が聞こえたからちょっと立ち止まった。
「そうなんだよねー紫苑が働くからなんでも買ってくれるって感じ
体売るとかほんとキモイわっておもう」
不思議と涙は出て来なかった。
私はその言葉を聴き終わった後階段を登って行った。
1人でおやすみって呟くと私は目を瞑った。
いつからこんなんになったんだろう
あ、離婚してからだ親が離婚してから他の私も出てきた。
親にも捨てられた。
大丈夫、私はいつか王子様が迎えに来るそう信じてるから。
気付いたら私は寝ていた。
目覚ましの音で起き、支度をして
行ってきます。それだけ言って出ていく。
今日から私はマネージャー…そう。朝から部活がある。
眠たい目を擦りながらテニスコートに入っていく。
「おはよ五十嵐さん」
私はふと前を見ると微笑んでいる不二先輩が居た。
「おはようございます」
私はそう言ってペコりとおじきをしてマネージャーの仕事をし始めた。
時間が経つにして次々と部員が入ってくる。
「なぁ、お前やっぱり一昨日の…」
あ、堀尾。
そう思ったけど無視した。
「楽しかったからまたヤラせてくれよな」
…私はまたお店でそれだけ言うと堀尾から逃げる様にドリンクを作り部員に渡して行った。