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暗闇の中の光【テニスの王子様】

第4章 恋人


「不二先輩!」

私は駆け足で不二先輩の所に向かう。

「五十嵐さん来てくれてありがとう」

そう言って微笑む不二先輩。
周りからは羨ましそうに見られる。

そうだよね……不二先輩かっこいいもんな
なのに私の隣で歩いてるのが不思議でしょうがない

「あの話って……」

「ここじゃ色々聞けないから喫茶店に移動しようか」

そう言って不二先輩と喫茶店に向かった。


喫茶店に入ると2名様ですねって案内される
きっと周りから見たらカップルなんだろう。
周りの視線に私は少し怖くなる。
誰も私のことは知らないのに
夜の顔を知られてるようで怖くて怖くてたまらなかった。
それに気付いた不二先輩は

「大丈夫?」

って心配してくれた。

私は頷く。きっと大丈夫。
慣れなきゃ行けない。そろそろ……人混みにも。
私は深呼吸した。


「ご注文はどうしますか?」

店員さんが来た

「コーヒーと……」

不二先輩が注文を言う中私を見る。

「あ、えとオレンジジュースでお願い...しま……す」

店員と目が合うと、スラスラと注文したいのに声が出なくなってしまう。

「かしこまりました」

そう言って店員が去っていった。

「さてと話なんだけど……」

何を話されるんだろう。
ゴクリと私は唾を飲み込む。
怖くてたまらない。なんだろう

「まずマネージャーについてだ
マネージャーは辞めたけどまたやって欲しいんだけどどうかな?」

あ……その事だったらもう大丈夫だから

「大丈夫ですよ」

そう言ってわたしは頷いた
不二先輩は良かったと言って、胸を撫で下ろす。
良かった?なんでだろう……
って疑問に思ったけど言わないでおこう
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