第4章 恋人
不二先輩は確かにかっこいいけど私の中ではリョーマくんが王子様に決まってる。
「1日目はどうかな?やっぱり寂しい?」
その言葉に私は首を横に振る。
「今は桜乃と暮らしててとても楽しいです!青学の先輩達にはほんと感謝してますありがとうございます、もうなんてお礼したらいいか……」
「僕と放課後どうかな?話があるんだ
それがお礼ってどうかな?」
私が言い終わる前に、被せる形で不二先輩が言葉を発した。
確かにいちばん感謝するのは不二先輩。
だから私は一言
「そんなんで良ければお願い致します!」
ってお辞儀をした。
放課後遊ぶ約束をして私は教室に戻る。
あれ?遊ぶんじゃない話があるって言ってた…。あれ?私告白される?そんな訳ないよね。自惚れするなよって感じ……
そんな事考えてたらもう放課後になっていた。
「紫苑帰ろー!」
朋ちゃんも桜乃と一緒に私を帰りに誘う。
「ごめんなさい!約束あるから先帰っててくれる?ごめんね」
私は謝ってスマホを取り出し不二先輩にLINEした。
【ホームルーム終わりました✨
不二先輩はどうですか?】
LINEは送った直後に既読が着き返事が来た。
【僕も終わった所だよ校門で待ってるね】
私はLINEを見て直ぐに帰る準備をし、校門に向かった。
校門の前で不二先輩は読書をしながら待っていた。
私は急いで不二先輩の元に向かう。