第3章 姉と私。
「この子はね売りしてるのよ!!それでも仲間とか友達とか言えるの?」
そう言って笑うお姉ちゃん。
あ、売りをしてることリョーマくん達に知られてしまった
私はまた1人になってしまう
そう思ってたのに
「そんな事にゃんかしってるよ」
菊丸先輩が口を開く。
…え?私は思わず言葉が出なかった。
その中青学のみんなは何となくねとか薄々知ってたし今に始まった事じゃないよね
など、色んな言葉が飛び回る。
「引かないの?」
お姉ちゃんはびっくりした表情でこちらを見る。
私も思わずビックリしてみんなを見た。
「借金の為だろ仕方ないんじゃないんっすか?」
桃城先輩が口を開く。
「五十嵐が嫌で渋々やってた確率100パーセント」
メガネをクイッと上にあげ乾先輩が口をひらく。
みんな…私は少し涙目になる。
「ちっ」
お姉ちゃんは軽い舌打ちをする。
「じゃあさこれは知ってるの?子供おろしたこと」
……辞めて。
それは言わないで……辞めてほんとに辞めて。
みんなの顔が急に暗くなる。
「知らないんでしょ?教えてあげてもいいよ」
そう言ってニコニコ笑うお姉ちゃん。
「辞めてよ何も知らない癖に普通に生きてたお姉ちゃんなんか何も知らないくせに!!!」
思わず大声で私は叫んでしまう。
下ろすしかなかった。そう腐った……の子供なんて
急な大声でビックリした顔で見てくるお姉ちゃん。
「それぐらいでいいと思うけど
五十嵐さんも困ってるし、僕はどんな五十嵐さんでも仲間だと思ってるよ」
目を開いて怒る不二先輩。
それに便乗してそうだそうだ!!とか言う青学のみんな。