第3章 姉と私。
行きたくない。鬱になる。
足が震える。でもそんなのお構いなく不二先輩は歩いていく。
「あの…」
私は勇気を出して口を開く。
不二先輩は「ん?」って言いながら立ち止まりこっちを見てきた。
「何も無いです…」
そう言って私は俯く。
「クスッ怖いならやめる?」
そう言って微笑む不二先輩。
先輩にはどうやらお見通しだったらしくて…
私は大丈夫ですって言葉を口に出して、向かう事にした。
しばらく歩いてくと青学のみんながたっているのが分かった。
きっと逃げない為にみんな見張ってるのかな?ってふと思った。しばらく歩くとお姉ちゃんの顔が見えてきた。
その時とてつもなく震えてきて、口から心臓が出てきそうになった。
怖い。帰りたい。もう体売ってていいから私をほっといて欲しい
色んな感情がグルグル回ってくる。
「五十嵐さん大丈夫?」
不二先輩はそう言って私の顔を覗き込む。
大丈夫です…そう口に出したつもりだったが、言葉には出てなくて口パクになりまるで金魚のようにパクパクしてるだけになっていた。
「んーこれじゃあ五十嵐さん話にならないから帰る?」
そう言って目を開く不二先輩。
私は首を横に振る
戦うと決めたんだ覚悟を決めよう大丈夫、
ずっと心の中でそう言って私は深い呼吸をした