第3章 姉と私。
由美お姉ちゃん
と表示されてるディスプレイ。
そして内容は
『お前不二先輩の部屋に泊まっただろ?
覚えとけよ』
って内容だった。
どこから見られていたんだろう。
ガタガタ震える。
怖い。怖い。私はお姉ちゃんにまた殴られる。
それだけは嫌。逃げなきゃ…何処へ?
どこに行っても居場所がバレちゃうどうしよ。
ずっと震えていたその時
「五十嵐さん!」
ドアが開き不二先輩が現れた。
私は震えながら
「不二先輩……」
そう言った。
するとリョーマ君や乾先輩など入って来た。
私はなんの事か分からずにえ?って見ているとガシャンッッ!
スマホが目の前でリョーマ君によって壊された。
「これで大丈夫ッスよ」
そう言ってリョーマ君は私の頭を撫でる。
どういう事?私は頭にハテナが浮かぶ。
「盗聴されてた確率100%」
メガネをクイって上にあげて乾先輩が言う。
盗聴されてた…?
それなら全部バレてるのは分かる。
「飼われてたんかにゃ?」
菊丸先輩がそう言ってバリバリになったスマホをゴミ袋に詰める。
「飼われてたってより、奴隷ッスよ」
リョーマ君はそう言った。
「奴隷ねー」みんなの声が聞こえる。
奴隷なのは知っていた。私はみんなの借金を返す為に働いてる様なものだから。
だから驚きもしなかった。
だけど次の一言で私は驚いた。
「借金は終わってるよ」
そう言って微笑む不二先輩。
え?どういう事?終わってる…?私はまだまだ足りないって聞いていた。
「堀尾に聞いた、なんか五十嵐の話してたんで俺が無理矢理聞いた所もう終わってるし親も仕事したくないから五十嵐にやらせてるって」
リョーマ君はそう言って説明をしてた。