第2章 合宿
「それじゃあ戻ろうか」
そう言って不二先輩は言う。
私は頷いた。
不二先輩の横を歩いてグランドに向かう。リョーマくんもイケメンだったけど不二先輩もイケメンだなってどうやらまた見てたらしくて
「僕の顔になにかついてる?」
って聞かれてしまい首をぶんぶん横に振った。
「クスッ五十嵐さん面白い人だね」
そう言って笑われたから恥ずかしくなって下を向いた。
その時私の事を見ていた人が居たなんて知る由もなかった。
「着いたよ最後の仕事宜しくね」
そう言って不二先輩が微笑んでくれた。
私は急いでドリンクを作りみんなに渡して行った合宿が終わるとドリンクももう作れないんだなって思うと寂しいけど家が無くなるのは困ってしまう。
だからこれで良かったんだよねって1人で思ってた。
「リョーマ様!」
朋ちゃんが大声で叫ぶ。
私は姉妹の恋愛応援しなくちゃ行けないけれど桜乃の応援もしたいって心の中では思ってた。
きっと2人は似合う……だって赤面して話しかける桜乃。
それを見てからかうように言うリョーマくん。
何処から見てもお似合いで私の入る場所なんて無かった。
はぁ。と溜息を付くと
「五十嵐ー☆どしたにゃ?」
菊丸先輩に話しかけられた。
鳥の時と言いなんでこういう時は菊丸先輩が居るんだろう
って思わず思ってしまった