第2章 合宿
しまった。
言い訳を考えるのを忘れてた…。
いや寧ろ不二先輩ならすんなり分かったよとか言ってくれると思ってたもん…。
「堀尾の事かな?」
そう言って目を開く不二先輩。
え、ちょっと怒ってる?なんで…いやそんな事より猿なんてどうでもいい。
「違います!!関係ないです!」
私は頑固に拒否る。
確かに堀尾が邪魔だと思った事も合った。
だけど違うの…
「家庭でちょっと…」
そっか。本当のことを言えばいい。
最後までは言わなくていいから本当の事だけ。
「そっか。家の事なら仕方ないね」
そう言って諦めてくれた。
良かった。諦めてくれて……。もしなんで?とか聞かれたら答えれない。
私の家庭の事情なんて誰にも言えない。むしろ言ったらみんな私から離れる男は寄ってくる。
体目当てで…そんなの絶対に嫌だ。
あ。そう言えば……
「不二先輩お願いがあるんですけど…
LINE教えてくれませんか?連絡先知りたいっていう人が居るので…」
そう聞くとしばらく不二先輩は悩んでたけど
「クスッ、良いよ」
そう言って連絡先教えてくれた。
良かった。これでまず1つ目の課題はクリア。家に入れる安心した。
そう言ってほっとしていたら
「そんなに教えてもらわなきゃダメな奴だったのかな?」
そう言ってくすくす笑う不二先輩。
「ぬあ!?顔に出てましたか?大丈夫です!!!そんなことないです!」
そう言ってひたすら否定してるとクスクス余計に笑われた。