第2章 合宿
さてとそろそろ先輩達呼びに行こう。
そう思って五十嵐の傍を離れようと立ち上がり
「先輩達呼んで……」
「行かないで…」
そう言って手を掴まれた。
急過ぎて思わず俺は、どう…した?だけ言うと視線逸らす。
心臓が煩い。
「もうちょっとこうして欲しいの」
急に引っ張られバランスが取れず五十嵐の肩に顔を埋めた。
俺は顔をあげると五十嵐と目が合った。
「私の事嫌いなのかにゃー?」
そう言って下からうるうるした目で見てくるから思わず恥ずかしくなり
多分俺今顔真っ赤なんだろうなって思いながら
「五十嵐待って、どうした……?」
って聞いた。
平常心を保ってるつもりなんだけど今の俺には限界で
押し倒したいぐらいの可愛さだけどぐっと我慢してた。
「私と離れたいのかなーって」
ん?いつもの五十嵐じゃない気がする。
「五十嵐性格変わった?むしろ五十嵐じゃない気がする
だれすか」
そう聞いた。
バレたかぁー。って顔をして二重人格の説明を受けた。
五十嵐はずっと暗闇の中に居るって事。
いつもあんな感じだし病んでそうには見えなかったから全く分からなかった。
俺は好きな人に対してどこを見てたんだろう
恋愛なんてまだまだだね。
心の中で言った。
俺は忠告を無視して五十嵐の隣に座る。
きっと襲うなんて言葉だけだろって思ってた
だけど急に押し倒され首筋を舐められる。
「童貞なのかにゃー?」
なんで分かるんだよ。
って思ったけど、いろんな所舐められて俺のは反応する訳で。