第1章 もう1人の私
合宿は一週間後。
そして1週間合宿。
そんなのお母さんが許す訳ないそう思ってた。
けれどお母さんは
「行ってらしゃい」
そう言ってくれた。
私はとても嬉しかった、けどただ優しいからとかでは無くあくまでも姉と妹の為だった。
「越前リョーマ、不二周助のLINE聞いてきて
行く代わりに貴方の妹やお姉ちゃんの恋も応援してあげなさい」
そう言われた。
私は心の中でため息をつく。
一週間後。
合宿の準備をする。
ピコン
いつもならない携帯が鳴った。
相手は猿。
バレたくなければLINE教えろって言われて教えたんだ
「合宿中抜いて」
きっと抜かなきゃバラすつもりなんだろう。
面倒臭い。合宿の時ぐらいふつうの女の子でいたいのに。
そう思いなが荷物をまとめて私は行ってきます
と小声で言って合宿に向かった。
合宿はバスに乗るらしく来た人から順にバスに入っていく。
「リョーマ様!!隣座りましょ!」
朋ちゃんが大声で言いながらリョーマ君の隣に座る。
私は静かに1番後ろに座った。
私だってリョーマ君の隣に座りたかったのに…。いつも横には朋ちゃんと桜乃。私の入るすきなんて少しも無かった。
「隣いいかな?」
不二先輩がクスって笑いながら私に質問した。
「あ!大丈夫です!!
私の隣なんかでよければ…」
「クスっ僕は五十嵐さんの隣が良いんだよ」
そう言って隣に座ってきた。
隣がいいとか言わないで期待してしまう…
期待して最後は体だけって教えられていつも裏切られた
あんな思いもう二度としたくないの