• テキストサイズ

【黒バス】バスケの神様

第5章 1on1




『ううん、何でもない。ありがとう火神君、心配してくれて。私なら大丈夫。私も久し振りにバスケできて楽しかったから、ね?』

支えてもらってた腕からそっと離れ、笑顔で礼を言う。

『そんな暗い顔しないで?これから一緒に頑張ろうね。』

「…おう。」


ようやく笑顔を見せてくれた火神に安堵の息を漏らす一花。


「なぁ、三浦。」

『ん、何?火神君。』

「そ、その…、一花って呼んでいいか…?」

不安げな表情の火神を笑い飛ばすように言った。

『モチロン!!』



…見つけた。新しい光となる人に。

テツ君はこの事にもう気付いたのかな?




…あっ、そういえば、テツ君のこと忘れてた。

『テツ君!』

「はい。」

『きゃっ…!』


黒子の突然の登場に思わず声が出てしまった。

「二人とも僕の事置いていき過ぎです。」

『ごめんね、テツ君…。』

「す、すまねぇ。(マジでどこいってたか忘れてた…。)」

「そろそろ時間も遅いです。早く帰りましょう。」

『そうだね。』

それぞれ自分の荷物を取りに行く。


「一花、送ってく。」

『いいよ、別に!』

「無理やり付き合わせちまった詫びだ。」

『…ありがとう。優しいね、火神君は。』

「べ、別にんなことねぇよ!」

「またボクのこと忘れてませんか?」

「うぉお!!」

『驚き過ぎだよ、火神くん笑。』


三人での帰り道は足取りが軽くて、とっても楽しかった。


火神大我。


私達の願いを叶えるにはきっと、必要不可欠の人になる。




でもそれ以上に彼のことが気にかかる。


なぜ?もし、それを恋心と言うなら絶対に認めない。




ー私が恋をするにはもう時間が足りない。



/ 89ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp