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双子の心

第4章 「作戦と再会」


~ジン~

フロトさんの話が始まった。

「言い伝えしかわからないが、この世界の中心に謎の空間がある。その空間に入った者は、何でも叶えると言われていた。」


なんか、いきなりとんでもない話だとは俺は思っていた。


カルツも同様に思っていたみたいだ。


「ベレスは、それが狙いなのだろう。だから、この話を知っている者達を、消そうとしているのだろう。独り占めが出来るようにな。」


やはり、とんでもない話だ。


フロトさんは、ただし…と声を出す。


「その空間に行く条件がある。」


俺とカルツの頭の中で、条件?と浮かべる。


そして、お互いの顔を見る。


フロトさんは、ゆっくりと息を吐き言った。


「条件とは、生贄を捧げる事だ。」

「はっ?」


生贄って…………まさか、誰かを連れてその場で、殺してその空間に行くって事か?


俺は、強く握る。


「更に、生贄には条件がある。」

「生贄に、条件ってあるのか!?」


俺は、驚いて声を張り上げる。


フロトさんは、頷く。


そして、次の言葉に俺やカルツは、言葉を失った。


フロトさんは、ゆっくりと口を動かす。


「生贄の条件は………1つめは、双子。2つめは、性別がそれぞれ違う事。3つめは、能力が使える事。4つめは、双剣であること。最後に……………『想い』が使える能力を持つ双子。」


俺とカルツの顔色が、変わった。


此処まで言われてしまえば、絞られてしまった。


そうこの条件を全て当てはまってしまうのは、カルツだった。


俺は、黙ってカルツを見た。


カルツは、複雑な表現をしていた。
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