第4章 「作戦と再会」
~ハルツ~
私は、朝早く起きて朝食を食べて、アクチ達の様子を見ていた。
もし、アクチ達がカルツ達を殺すなら、私が先に殺してやろうと思っていた。
様子って言っても、今は自分の部屋にいる。
気配で動くつもりでいた。
すると、コンコンというノック音が聞こえてきた。
私は、溜息をして扉を開ける。
そこには、ガジルがいた。
「おはよう、朝からどうした?随分と真剣な顔だが………。」
ガジルは、私を見て心配そうな表情をして私に言ってきた。
私は、首を左右に振りなんでもない、と伝える。
ガジルは、頭をポリポリと掻きながら言った。
「………今日は、どうするだ?」
「……………………アクチ達を追う。」
私の言葉に、ガジルの動きが止まった。
そして、いつもより少し低い声で言った。
「行って………どうする?」
「………………………なんでもいいじゃん。」
私は、そんな風に吐き捨てるように言った。
ガジルは、暫く私を見ていたがやがて、深く息を吐き言う。
「俺、今お前が何を考えているのかわからねぇが………。お前が、何かを望むなら俺がサポートする。全力でな。」
ガジルの言葉に、私はとても驚いた。
そして、私は頬を緩ませ言った。
「…………ありがとう、ガジル。」
ガジルも、ニカと笑った。
私は、ガジルと共にアクチ達を追いかけた。