第3章 「覚醒と壊れゆく心」
俺が、ポツリと呟くとジンは、強く頷いた。
俺は、外を見ると既に、夕方となっていた。
結構、寝ていたらしい。
ジンは、苦笑をしながら言った。
「俺も、目を覚ました時は既に夕方だったぜ。」
「私は、2人に声を掛けたけど、返事が無くて勝手に部屋に入ったけど、気持ちよく寝ている2人を起こすのはダメだなと思ってそのままにしたの。」
クスクスと笑いながら答えるルカ。
それに対して、ジンは渋い顔をして言った。
「俺は、無理矢理起こされたけどな。」
ジンの言葉に、ルカが言っていた言葉とは矛盾をしていた。
「えっ?起こされたって?さっきルカが………。」
「ごめん、起こしてないのはカルツだけ。」
ルカは、両手を合わせて更に、困った表情をして俺に謝ってくる。
「だったら、俺も起こしてくれよ。」
「だって………………カルツが……………。」
僅かに、ルカの頬が赤く染まり、モジモジとしていた。
俺は、苦笑をするのだった。