第3章 「覚醒と壊れゆく心」
~カルツ~
俺達は、ルカに案内されフルトさんが、居る場所に向かう。
僅か数分で、着く。
俺達を見たフロトさんは、安心したかのような表情をしていた。
「…すまない、君達には迷惑をかけたな。」
まさかの、フロトさんから謝られるとは思ってもいなくて、俺達はかなり慌てた。
「フロトさん、俺達は気にしてません!で、ですから………さっきの人達の事教えてくれませんか?」
俺は、そんな風に言うと、フロトさんは真剣な瞳と変わり、話始める。
「…そうだな。まず、君達は…ベレス・ヴィズという男を知っているな?」
俺達は、3人は強く頷く。
「あれだろ?一番今、大きい会社の社長さん。」
ジンが、そんな風に言うと、フロトさんは頷いた。
「そうだ。そして、さっきの人達は、そのベレスが率いる、裏部隊だ。」
裏部隊という言葉に、俺達3人は、黙った。
フロトさんは、淡々と話す。
「ベレスは、自分が気に入らない人は、その裏部隊を使って、殺すのだ。ましてや、その裏部隊を知ったものを排除される。」
衝撃な真実だった。
俺の視線は、床を映していた。
(………じゃぁ……俺の両親を殺した理由は………。)
考えたくもない。
俺の両親は、その組織に関わっていたという事になる。
何故、ハルツを連れて行った?
俺が、弱かったせいだからか?
俺の頭は、グルグルと回っていた。