第2章 「始まり」
~カルツ~
突然、ミラドという人が叫びだした。
チラッとカメラを見ると…………ミラドは床に膝を付いていた。
「…………ビド…………。」
『雷』の能力を使う奴が、『水』の能力を使っている人に向かって言う。
ビドと呼ばれた奴は、舌打ちをする。
「チッ…………。だから言ったのですよ。足を引っ張るなと。ですが…………。ライド、僕達は任務を続行します。」
「了解シタ。」
ライドと呼ばれた奴は、返事をする。
俺は、ビドに攻撃をする。
武器を持っていないのに、強い。
『水』が次々と、俺に襲い掛かってくる。
俺は、かわして右から斬りかかるが、いとも簡単にかわされてしまう。
さらに、俺は距離を、縮めて左から振る。
『水』壁で、塞がれてしまった。
俺は、舌打ちをして離れる。
まるで、『水』自体が生きているみたいに動いている。
それが、蛇みたいに………。
すると、カメラから声が聞こえてきた。
『おい!ガジル、ミラドを連れて撤退しろ!!』
『あぁ、頼んだ!アクチっ!』
そういう会話が耳に入る。
これで残りは、4人となった。
連続で、『水』が襲い掛かってくる。
すでに、床が水浸しとなっている。
そのため、床が滑りやすくなっている。
俺は、蛇のような『水』をかわす。
「っ……。床が滑る。ジン!!気をつけろ!」
「あぁ!!」