第2章 「始まり」
~ガジル~
工場に着いて、扉の前に立つ。
フロトの部下は、何処にもいない。
罠だとわかってしまうが………それでも………。
アクチは、拳を作りポキポキと鳴らしていた。
「さーて、殺していきますか!!」
「………アクチ………。俺のサポートの身にもなれよ。」
アクチが楽しそうな表情をしているにもかかわらず…………ランは呆れていた表情をしていた。
俺は、チラッと横目でミラドを見ると、暗い表情をしていた。
(………ミラド………。お前やっぱり………。)
アクチは、ニヤリと笑い扉の前に立つ。
そして、構える。
「よし、目標(ターゲット)を………殺すぞ。」
ドーンッ!
アクチが言った同時に扉を破壊する。
俺達は、同時に工場内に入る。
工場内は、黒のスーツを着た人々がいた。
それも、武器を構えていた。
どうやら、罠にはまったみたいだった。
「おいおい!!罠だったじゃねーか!!」
俺は、アクチに向かって声を張り上げる。
アクチは、楽しそうに笑い拳の周りに『風』を発生させる。
「へっ!そんな事は関係ねぇ………。俺達の邪魔をするなら、殺すだけだ。」
パーンッ!
銃声が鳴り響き始める。
俺は、武器を構える。
勿論、ミラドもだ。
今回も、右手は『白』の剣、左手には『黒』の剣。
やはり、何を想っているのか俺には、わからない。