第2章 「始まり」
~ハルツ~
路地裏で、ガジルと共にウロウロをしていた。
ここの路地裏は、とても暗い。
なかなか、光が入ってこない。
(…………まるで、私みたいだ。)
その時、目の前についてランとアクチが姿を現した。
「2人共、どうした?」
アクチがニヤリと笑い言う。
「あぁ。いい情報が手には入ったぜ。フロト・ローガの居場所がわかったぜ。」
その時、心臓が高く跳ね上がった。
あぁ…………バレてしまった。
……これで、フロト・ローガが死んでしまう。
(………また………死人が………。)
私は、ラン達に質問をした。
「………どこで、そんな情報を手に入れた?」
「工場の周辺で、フロト・ローガの部下を見つけて………情報を吐かせた。」
ランが説明をしてくれた。
ガジルが言う。
「その部下は、どうした?」
「殺した。」
即答をするアクチ。
殺したという言葉に、私に重くのしかかる。
死人を出してしまった。
1人で、溜息をする。
「それでら居場所は?」
「へっ……。それは、フロト・ローガがいた建物の地下だ。入口は、あの建物には存在せず、工場からだ。」
私が質問をすると、アクチが答えた。
てことは、一度工場に行く必要があるという事だ。
しかし、これが罠だという事も考えられる。
ガジルは、険しい表情をして言う。
「罠、だと考えないか?」
「別にいいじゃねーか。俺達を止めようとしている奴らは、殺せばいい。」
不気味な笑みを見せるアクチ。
アクチにとっては、人を殺すというのは楽しいみたいだ。
アクチ以外の人は、困った表情や溜息をした。
仕方なく、工場に向かう事になった。