第2章 「始まり」
~ジン~
俺達は、情報を集める為、広場に向かった。
そこは、沢山の人々がいて賑やかだった。
俺は、近くにいた50代位の商売男性に聞く。
「済まないが、一つ聞いていいか?」
「ん?どうした?」
「フロト・ローガさんという人が行方不明って………。」
男性は、顎に手を当ててう~んという声を出す。
「その事は、詳しく知らないが………。フロトさんは、命を狙われているとは、聞いていた。」
男性は、俺達を見て言う。
「それは、噂で流れている謎の人達の事ですか?」
ルカは、男性に向かって質問をする。
男性は、暫く考える仕草を見せ、頷く。
お互いに、顔を合わせ頷く。
やはり、この考えは間違ってはいなかった。
カルツが、さらに質問をする。
「その謎の人達の人数ってわかりますか?」
「う~む………。儂が知っている限り、4人って事かなぁ。」
4人か………。
もっと詳しく知りたいと思うが、この男性はもうこれ以上の事は、何も知らないという事で、俺達はお礼を言って別れた。
俺は、カルツとルカに言う。
「どうする?2人共?」
「そうだな………。」
カルツが、悩んでいるところをルカが言う。
「フロトさんが、いつも仕事をしている建物に行こう?私、知っているからさ。」
さ、流石……ルカだな。
社長の娘ってみる、凄いんだな。
俺とカルツは、頷きその建物を目指す事になった。