第2章 「始まり」
~カルツ~
電車から降り、『グラティー町』と書かれた看板が目にはいる。
とても、平和な場所だった。
俺は、神社達の方を見て言う。
「色々調べたいけど………。先に、宿を決めた方がいいよな?」
「だな。先に決めるか。ルカ、近くに宿屋はないか?」
ジンは、ルカに聞くと………ルカは地図を広げて、ジーと見る。
「う~ん…………。少し歩くけど………宿屋があるよ。そこに、行ってみる?」
「あぁ。そこに行ってみよう。」
俺とジンは、頷いて歩き始める。
歩くという事でも、5分ぐらいだった。
宿屋に着いて、入る。
ルカが話してくれるみたいで、俺とジンはソファーに座る。
すると、一枚の新聞紙が壁に張り出されていた。
そこには……………。
『グラティー町である社長…………フロト・ローガが行方不明』
と書かれていた。
(……………社長が…………行方不明?)
そんな事を思っていた所、2つの鍵を持ったルカが、来た。
『206』と書かれた鍵を渡してきた。
それを受け取り、部屋にも向かう。
ルカは、『207』という鍵を持っている。
となりの部屋だ。
俺とジンが同じ部屋。
部屋に、入ると……………思っていた以上に、全部広い部屋だった。
俺は、ジンに言う。
「宿屋が決まった所で、調査といきますか。」
ジンは、ニヤリと笑い言う。
「あぁ。ルカを誘って行くか。」