第2章 「始まり」
そして、スクリーンが現れベレスが説明をする。
「今回の任務は、調査だ。ここ…………『グラティー町』にいるフロト・ローガという男を捜してもらいたい。我々の秘密組織が、バレているかもしれない。だが、奴は自分のみならず身をかわし、守るため、何処かに隠れているという事だ。見つけ次第殺せ。いいな?」
それぞれ、返事をする。
ミラド以外は………。
ミラドは、大きく溜息をしていた。
ベレスは遅かったそれだけを伝え会議室を出る。
「それでは、今から行動に移りましょうか。くれぐれも、足を引っ張らないで下さい。特に、ミラド。」
ビドは、眼鏡をクイっと上げ、ミラドを睨み付けながら言う。
ミラドは、ビドを睨みつけ席を立つ。
俺も慌てて、席を立ちミラドの背中を追いかける。
「ガジル。ミラドの面倒は、まかせましたよ?」
「………あぁ。」
俺は、それだけを言って会議室を出た。
次の任務………『グラティー町』に向かう事になった。