第2章 「始まり」
~ガジル~
(………ミラドの奴、遅えーな………。)
そんな事を思いながら、朝食を食べている。
いつもだったら………もう来ている時間だ。
何故だか、焦ってしまう。
やはり、心配だとは、感じる。
ガチャ………。
扉が開いた。
そこには、無表情のミラドの姿。
スタスタと歩いて、今日の朝食を始めとする皿の餓えに置く。
それを持って、俺のみ前に座り、パンをかじりつく。
これは、いつも通り………。
ただ、時間がずれただけだ。
「なぁ。ミラド、今日は遅かったけど………どうした?」
ミラドは、ピタッ!と動きを止め、目を瞑って言う。
「…………ビドの治療をして遅くなっただけ。」
サラダを、口に入れるミラド。
(……ビドの治療?てことは、帰ってきたのか………。)
そんな事を思いながらも、スープを口に含ませる。
暫くして、お互いに食べ終え会議室に向かう。
会議室の扉を開ける。
そこには、ランとアクチペア。
ライドとビドペアがいた。
俺とミラドは、席に座る。
すぐに、ベレスが会議室に姿を現す。