第2章 「始まり」
~ジン~
朝食を食べ終え、次の目指す町を決め始めた。
ルカが、地図を持ってきて、それをテーブルの上に置く。
ルカは、人差し指で次の行き先を示す。
「ここから、近い場所はここの『グラティー町』って言う所。最近………怪しい奴を見かけると聞いているよ。」
怪しい奴………もしかしたらアイツらかもしれない事は、否定できない。
俺とカルツは、お互いに顔を合わせる。
カルツは、無言でコクリと頷く。
(…………決まりだな………。)
俺は、ニイっと笑い。
「じゃ、ここを目指すか!!」
皆で、ハイタッチをする。
そして、レストランを出て、電車の駅に向かう。