第2章 「始まり」
俺は、驚きながらも両手に力を入れるが、持ち上がるのがやっとだった。
再び、剣先が地面に付いた。
「………はぁ……。ジン……よく持ち上げられるよな………。」
ジンは、ひょいと剣を持ち上げて、鞘に収める。
剣っと言っても、大きい剣………大剣と言ってもいいだろう。
ジンが、何か思いついた顔をした。
「親父が言っていた『能力』か………。」
そう呟いていた。
俺は、『能力』という言葉が気になって、ジンに聞いた。
ジンは、説明をしてくれた。
「あぁ。親父に言うと、俺の『能力』は………『力』みたいだ。ある一定の重さなら、持ち上げられるみたいだ。」
『力』………これがジンの『能力』。
人間には、『能力』というものを持っているけど…………。
その『能力』を使える………つまり、覚醒する人は…………100万人の1人………と言われている。
俺やジンは、その1人だ。
ルカは、まだみたいだ。
すると………ルカは………。
「そろそろ、レストランに入らない?」
ルカは、クスッと笑い…………。
俺とジンは、お互いに苦笑をした。
朝食を摂る為、レストランに入った。