第2章 「始まり」
~カルツ~
俺は、鳥の鳴き声が聞こえて、目を覚ます。
集合場所は、レストランだ。
そこで、朝食を摂り…………次に何処を目指す………かだ。
俺は、机の上にあったネックレスを取り、首に掛ける。
扉に向かって歩き、靴を履く。
扉を開け、俺は自分の部屋を見る。
「………帰ってくる。今度は、ハルツを連れて………。」
誰も居ない部屋に向かって、言った俺は家を出た。
その時、部屋にある家族写真が光った事に、俺は気づかなかった。
急いで、レストランに向かうと………ジンとルカがいた。
(あれ?ジンの奴………何を背負ってるんだ?)
不思議に思ってしまった。
俺は、ジンに近寄った。
ジンが、背負っている物の正体が、分かって驚いた。
…………剣だった。
それも大きい。
俺は、指を指しながら………。
「ジン………それって?」
ジンは、あぁ。という声を出して、手に取って俺に見せた。
「俺の倉庫から持って来た…………武器だ。」
そう言って、鞘から剣を抜いた。
軽々と持っていた。
かなり大きい剣だから、重いはずだ。
「………持ってみるか?」
「………?いいのか?」
俺は、そう問うとジンは、頷き俺はそれを受け取ったが……………。
「うわぁっ!?」
あまりの重さに、剣の先が地面に付いてしまった。