第1章 「取り戻し」
~ジン~
俺は、家に戻って倉庫の中を、探っていた。
(…………カルツを守る。と誓ったけど……。何か武器がないと………。)
久しぶりに、倉庫に入ったのはいいけど………。
ホコリだらけだった。
俺は、小さな箱を退かした。
その下から、黒の大きな箱が出てきた。
……謎の箱だった。
(…………なんだ?これ………?)
俺は、その謎の箱に手を近づかせた。
バンッ!!
俺は、驚いて手を引いた。
いきなり、箱が開いたからだ。
そして、箱の中身は…………剣だった。
それも、かなり大きい。
俺は、剣を拾う。
「お、重っ!?」
かなりの重さがあった。
すると…………。
「ジン!そこで、何をしている!?」
後ろから、親父の声が聞こえてきた。
俺が、振り向くと親父は、驚きの表情を見せた。
親父は、溜息を吐いて、俯いた。
「………そうか……。……ついに、この時が…………。」
何か知っているような発言をした。
不思議に思って、俺は親父に聞いた。
「どういう事だよ?親父………。説明、してくれるよな?」
親父は、数秒黙って、ゆっくりと話し始めた。