第6章 「明日という希望」
ベレスの刀から、『闇』の波動が発動しシードを襲う。
シードは、見事に吹き飛ばされる。
アサルトは、フロトさんに向かって叫ぶ。
「社長ハ、避難シテ下サイ。此処ハ、我々ガ阻止シマス。」
「…………あぁ……。頼んだ。」
フロトさんは、難しい顔をしていたが頷きフロトさん、レートさん、ルカは移動する。
シードは、ヨロヨロと立ち上がる。
「まさか……ここまで強烈だとは予想外です。」
ベレスの表情は、一切変わらない。
俺は、武器を構える。
同じく、ハルツも構える。
俺とハルツは、同じ色をしていた。
『緑色』だった。
「ミラド、まだ私に対抗するのか。」
「私は、ミラドじゃない。私は、ハルツだッ!」
ハルツは、ベレスに向かって叫ぶ。
ジンやヴェグラートも、武器を構える。
ベレスは、ヴェグラートを見て溜息混じりながら言う。
「ヴェグラート、父親に向かって刃を向けるか。」
「誰が…アンタを親父だと認めた?母さん殺しの父親なんて………俺は認めねぇよ。」
ヴェグラートは、ベレスに向かって武器を投げる。
それを、いとも簡単にはね返すベレス。
武器は、ヴェグラートへと戻る。
ジンは、ベレスに一気に近寄り大剣を振り下げる。
キンッ!と剣と剣が、ぶつかり合う。
「……さすがに……そう簡単にやられないか。」
「貴様のような、餓鬼が私に勝てると思うか…。」
ベレスは、そんな事を言ってジンを吹き飛ばす。
「────っ!!!?ぐはぁっ!」
「ジンッ!!」
俺は、声を張り上げる。