第6章 「明日という希望」
~ガジル~
俺が此処で待機させられているのは、恐らく敵が来ないようにする為だろうと考える。
しかし、その前にアクチ達が居るハズだから此処までたどり着けないはずだが………。
その時、遠くの方から足音が聞こえてくる。
俺は、武器を構える。
まさかとは、思っていたが………。
そして、足音が大きくなっていって姿を現す。
俺は、驚いていた。
何故なら其処には、カルツ達だけではなく………。
ライドとビドが居たのだった。
「ど、どういう………ことだ?」
ビドは、前に出ていつも通りの口調で話す。
「僕は、ビドではないです。シード・ゲイトです。そして…ライドは、アサルト・レイガです。僕達は、ベレスの事で調査をしていました。」
シードとアサルト……それが、本当の名前か………。
しかし、それでも俺は武器を構えたままにする。
次の言葉に、俺は耳を疑うのだった。
「ガジル………いや、ヴェグラート、ヴィズ。貴方は…………ハルツ・ラベールを見殺しにするのですか?」
「はぁ?………見殺し?なんで…………ハルツが………?」
シードは、溜息をして全て俺に説明をしてくれた。