第4章 「作戦と再会」
~カルツ~
突然と俺は攻撃を食らって、動けなかった。
俺の脳裏では、ハルツの事を思い出していた。
俺は、ハルツを助ける事が出来ずに、このまま死ぬのかと思っていた。
俺は、目をつぶる。
バーンッ!と激しい音が鳴り響いたが、俺の体には衝撃を受けなかった。
ゆっくりと、目を開けると目の前には………。
俺と同じ、双剣を構えた者がいた。
ひらりとフードが、落ちる。
俺は、驚きすぎて目を見開く。
俺と同じ髪色………長くなっていた。
間違いない………いや、間違うはずがない。
こいつは…………ハルツ…なんだ。
俺は、恐る恐るハルツに声を掛ける。
「………ハルツ……。」
ハルツは、俺の方をチラっと見て安心した表現をしていたが、すぐに悲しい表現をした。
アクチの怒鳴り声が聞こえてきた。
「おい!ミラド!邪魔すんじゃねー!!」
ハルツは、アクチの方を見て睨む。
「アクチ、こいつを殺すなら私が貴方を殺す。」
そう言って、ハルツの剣の『色』が変わった。
右が、『赤』。左が、『紫』。
赤は、怒り。
紫は、恨みだ。