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朧月夜

第2章 【裏】満たして/あんスタ守沢


「ごめんなさい…あのね、私もね千秋くんと同じだよ? 千秋くんに笑ってほしいし、一緒にいたいの…それで、その…さっきのは…」
「…さっきのは?」
「さっきのは、その…最近忙しくてすぐ2人して寝てたでしょ? あんまり2人の時間過ごせてなかったのかなと思ったら……寂しいのかなって…いま一緒にいるのに何かが物足りない気がしてて…でも、千秋くんお仕事忙しいから疲れてるのにそんなこと言っちゃダメだって思ってたから…」

恥ずかしいけど、顔を上げて話したら、段々千秋くんの顔が赤くなっていった。

「あの、やっぱり…」
「っ、ゆめ! 大好きだ! 愛してる!」
「…あ」

強くまた抱き締められて、言葉をもらってやっと満たされた。そっか、足りなかったのは千秋くんのこの声だったんだ。

「私も千秋くんのことずっと愛してるよ?」
「~っ、ゆめっ」
「ち、千秋くんっ、強いよっ、ギブっ、ぎぶっ!」

千秋くんの抱きしめる力が段々強くなって逆に苦しくなった私は千秋くんが落ち着くまで圧死との戦いになったのは言うまでもない。
その後は出来上がった夕飯を食べて、後片付けをしてから一緒にお風呂に入ることになった。

「……」
「な、なに? 千秋くん?」
「今日は俺が身体を洗ってやろう」
「ふぇ、い、いいよ、恥ずかしいから自分でやるよ?」
「ゆめも仕事で疲れてるだろ? たまには俺にもなにかさせてくれ」

千秋くんにそんなことを言われては断れない私は、千秋くんのお言葉に甘える形になってしまった。千秋くんの髪を洗う手つきはまるで#NAME6#ちゃんの美容院に行った時みたいに気持ちよくて脱力して眠ってしまいそうになった。

「次は身体を洗うからなっ」
「は、はい」

千秋くんの手には邪な感じはなくて、ただ身体を洗うことに意識を向けているからつい身を任せてしまう。
でも、今日くらいは…

「よし、これで終わりだな」
「あ、あの、千秋くん…」
「どうかしたか?」
「ここは、洗ってくれないの?」

恥ずかしいけど、自分で股を開いて指すと千秋くんは途端に顔を真っ赤にしてしまった。多分千秋くんのことだから純粋に洗ってくれてたんだろうし、それを崩すのは申し訳ないけど…
いまは、千秋くんがいっぱい欲しい。千秋くんをいっぱい充電したい。
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