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誰ガ為ノ戯曲

第2章 トリップ


人外っぽい二人とデュラハン【side憂希】

「ええ、まあ…。なんていうか、相方が不老不死かもしれないって。」
『不老不死?』
「ええ、細胞が無限に分裂する上細胞一つ一つの寿命が異常に長いとかなんとか。最低でも800歳までは生きられるそうですよ。」
『大変だな。』
「まぁ、私じゃなくてこっちで寝てるこいつなんですけどね。」
「起きてるぞ。」
「え、起きてたの?声かけなよ、全然気がつかなかった。いつから?」
「セルティさんが入ってきたくらいから。お前キャラ違い過ぎ。」
「当たり前。」
「やあ、今戻ったよ憂希ちゃん…ってセルティ!?帰って来てたのかい!!」
『ああ、ついさっきな。というか新羅、そこの、えーっと、』
「あ、俺は虚夜です。」
『虚夜が不老不死というのは本当か?』
「解剖してみないと詳しくは分からないけどおそらくね。ついでに言うと憂希ちゃんも同じ体質みたいだよ。」
『同じ体質…不老不死か⁉︎』
「うん、どうやらそうみたいだ。という訳でさ、憂希ちゃんと…えーと、虚夜君さ、一回だけでいいから解剖させてくれない?」
『何を言ってるんだ、新羅。いくら不老不死だからといっても解剖なんてさせてくれる訳が…』
「「良いですよ。」」
『良いのか⁉︎』
「自分の体質は自分で把握しておかなくちゃ危険でしょう?」
「別に解剖されても減るモノないしね〜。」
『そ、そうか、そういう考え方もありなのか…?ていうか憂希、最初となんか印象違って調子狂うな…。』
セルティがそういうと虚夜は笑い転げた。
「あったりまえでしょう、こいつがどんだけ嘘つきだと思ってるんですか?親兄弟まで騙してた猫被りですよこいつは。」
『憂希、そうなのか⁉︎』
「ええまあ。あ、でもセルティさんの大ファンなのは本当ですよ?」
小首を傾げて小悪魔っぽく微笑むと、セルティさんがマジか…とでも言いたげな顔(は無いけど)でこちらを見た(ような気がした)。
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