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誰ガ為ノ戯曲

第2章 トリップ


不老不死二人と闇医者【憂希】

「不老不死ィ⁉︎」
えー、こちら憂希、ただいま相方が不老不死かもしれないと聞いて絶賛混乱中。てか絶対にあれだよね、身体能力補正。次会ったらあの阿保神隠しをいっぺん殴らなくてはいけないようだ。物事には限度というものがあるだろうと小一時間ほど説教したい気分だ。

まぁ、ある意味仕方のないことなのか。神隠しに人の気持ちは分からない。

「今までの流れ分かった?」
「要するに虚夜は運び込まれた時点でもう傷口はふさがっていて、それに気がついた岸谷先生は細胞を採取して実験して立った仮説がそれでそれを立証したいから解剖させてくれってことですよね。」
「うん。」
「解剖は流石に本人に許可取らないとダメだと思いますけど私は全然大丈夫ですよ。あ、あと私の細胞も調べて貰えませんか?」
「良いけどなんで?」
「事情は言えないんですけどもし虚夜と同じ体質だったら大変だから。それに自分の体のことはきちんと知っておきたいですしね。」
「なるほど、それじゃあこれで頰の裏側こすって。」
「は〜い。」
「うん、それじゃあ今日はもう帰っていいよ。それとも泊まってく?」
「泊まらせていただいてもいいんですか?」
「大丈夫だよ。」
「それじゃあお言葉に甘えて。」
セルティにも会いたいしね。
「それじゃ、私は作業してくるから眠くなったら適当にその辺で寝ちゃってね。」
「ありがとうございます。」
「うん、何かあったらこの番号にかけてね。」
そう言って岸谷先生はどこかに出かけていった。

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