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誰ガ為ノ戯曲

第2章 トリップ


夜歩きと邂逅【side憂希】

結局その後私はガラケーに入っていた住所に向かった。

は、良いのだが。

「や、高校一年生の家が3LDKの高級マンション、しかも最上階ってどういうことやねん。」
しかもリビング一面だけでカーテンあるとはいえガラス張りとか。家具もなんか高そうだ。こう、成金趣味とか派手とかじゃなくて素材が良さそうって感じ。
「そしてまさかの虚夜が帰ってないという。」
シズちゃんに自販機でも投げつけられたのかな?そんなことを考えていると神隠しのくれたガラケーがどうやら着信音らしき電子音楽を流し始める。
「もしもし?」
「夜分遅くに失礼します。古城虚夜さんの保護者さんですか?僕は岸谷新羅というものなんですけど。」
まさかの岸谷新羅‼︎あれ、でもまだ誰にも番号教えてない筈だよね。
「保護者ではないけど関係者です。虚夜がどうかしましたか?」
「あ、実はかくかくしかじかで…今うちで診てるんですけど。」
うっは、あたりww。流石のあいつでもいきなり自販機飛んできたら一発KOだよな。
「ところで、聞きたいことあるんでこちらに来ていただいても良いですか?」
「はい、十分くらいで行けると思います。」
「それじゃあ、待ってますね。」
「はい〜。」
さて、シズちゃんに伸された虚夜はどうなってるかな〜っと。見にいこ。
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