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誰ガ為ノ戯曲

第2章 トリップ


夜歩きと邂逅【side虚夜】

憂希が新宿の情報屋、折原臨也と邂逅する、少し前の話。虚夜も池袋の自動喧嘩人形、平和島静雄との邂逅を果たしていた。

「…ぁ。」
目がさめると見覚えのない路地裏に倒れていた。これはあれか、神隠しにこの場所に送られたのか。ていうか相方の姿が見えないんだが。まさかわざわざ違う場所にトリップさせたわけじゃないだろうし…さてはあの女狐、人を路地裏に放置していったな。この怨み、はらさでおくべきか。そんな呑気なことを考えていると、一つ二つ向こうの通りから怒声が聞こえて来た。
「ノミ蟲てめえ、避けんじゃねえ!」
「何いってんのさシズちゃん、僕は化け物の君と違ってさ、正真正銘人類なんだよ?避けなきゃ当たるし当たったら死ぬんだよ?」
「じゃあさっさと死ね、ノミ蟲!」
ああ、24時間戦争コンビか。一応見に行っとくかな?憂希もいるかもしれないし。だってあいつあの二人、特にシズちゃんのこと大好きだからいてもおかしくない。そう思って通りを抜け、路地裏から顔を出した_____ところで黒い人影とすれ違い、直後側頭部に激痛が走り視界が暗転した。
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