第2章 クリスマス・イブ
ー太輔視点ー
もうすぐコンサートが始まる。
衣装に着替え、最後に指で光る指輪を外しチェーンに通す。
裕太「ねぇねぇ、コンサートの時は必ず指輪を首からかけてるけど、どうして?」
宏光「確かに……そのまま指に付けててもいいんじゃない?」
高嗣「そうだよねぇ」
太輔「首から下げてる方が、自然と触れるじゃん(笑)」
裕太「なんだ、結局惚気じゃんか(笑)」
太輔「だから、惚気じゃないって(笑)」
俺は指輪にkissをするとステージに向かった。
俺はいつも通りステージで暴れた。
そしてメインステージから花道をファンの子達に手を振りながらセンターステージへ向かった時に、ある女の子が目に入った。
他の子は全身でアピールしてくるのに、その子だけは下を向いていた。
あれ?俺のファンじゃないのかな?たまのファンとか?
いつもならそれで終わるけど、なぜかその子が気になった。
俺がその子の前を通った時にその子と目があった。
その一瞬でわかった。
他のメンバーのファンじゃない……あの子は………
だ!