第2章 クリスマス・イブ
ー主人公視点ー
12月24日 クリスマス・イブ
友達「、毎年来てるけど、本当に太輔くんに内緒でいいの?」
太輔がいるグループ『Kis-My-Ft2』は、毎年この時期にコンサートツアーをする。
今日はツアーファイナル
私は毎年、彼に内緒でコンサートを見に来る。
コンサートで楽しそうにパフォーマンスをする姿を見るのは好き。
けどそれは、アイドルとしての藤ヶ谷太輔の姿であって、恋人の姿ではない。
コンサートを見る事を伝えると、きっと楽屋においでって言うだろう。
逢いたいけど、イブを恋人として過ごせないのなら………
「いいんだよ。姿が見れるだけで充分だよ。早く中に入ろ」
納得していない彼女を引っ張り会場に入った。
今まではステージから離れた席だったので、太輔に気付かれることはなかった。
けど、今年は……………
友達「やっぱり今年は気付かれそうだね」
「うん………」
メインステージ上手側、スタンドの前から2列目
ファンの子なら太輔が見える!って喜ぶのだろう。
けど私は……
友達「気付かれたら言い訳はどうするの?」
「あくまでもシラを切る(笑)」
友達「なにそれ(笑)」
本当は毎年気づいて欲しいと思ってた。
心の中で何度も叫んだ。
"私はここにいるよ"………………って