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鬼灯の冷徹 *短編集*

第9章 少女漫画のような恋をしよう✳︎鬼灯✳︎




「この書類が終わったらかまってあげます!!」

そう言って彼が書類とイチャイチャし始めて早3時間
まさか仕事を家に持ってくるとは・・・・・

犬のように大人しくしっぽをふって彼を待つことに飽きてしまった私は
昨日買った少女漫画を読んでいた
漫画の中ではヒーローがヒロインに歯が浮くようなセリフを連発していた。

「俺の目がお前の目で、お前の耳が俺の耳でそういうのすごく幸せだと思うんだ・・・結婚、してくれないか?」

くっさいセリフだとは思うがどうしてもキュンとしてしまう。
女の性というやつかな・・・・・

「はぁ〜。私もこんなこと言われたい・・・」

彼に聞こえるようにぼそっと言ってみる

・・・・・・・・・・反応無しか。

まぁ、そうだよね
別に彼に満足してないわけではないけど・・・

ふと気づくと時刻は18時


鬼灯様の方を見ると机の上にはまだまだ書類が山積みにされていた。

これはしばらく終わりそうにないな・・・・・

しょうがないと立ち上がると、台所に向かう。

冷蔵庫の中を見ると買い置きしていた魚が料理してほしそうにこちらを見つめる。

(目があった・・・・・)

すこし恐怖心を覚えながら魚を手に取る。
ほかにも必要な材料を次々と取り出してから
料理にとりかかる。
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