第8章 眠れぬ夜の特効薬*白澤*
「白澤様・・・・・・・・・・」
「なぁに?」
好きです。
聞こえるか聞こえないかわからない声だった
彼に届いてるか不安になって
そっと顔を見ようと思ったが
瞬間、彼にきつく抱きしめられる
「ほんとに?」
「嘘をついてどうするんですか・・・」
「・・・・・・。好きだ。」
「・・・・・・・・・・はい。」
恋人同士になった私達を祝福するかのように
月明かりはその光を一層強くし
桃の花びらは美しく散っていった
「。明日も仕事でしょ?」
「はい・・・・まぁ」
「もう一度眠れる?・・・ってもう寝そうだね」
うつらうつらしてきた私の額に彼がキスを落とす
「おやすみ。」