第1章 ヤキモチなんて*白澤*
「に妬かせたくてわざと浮気してたんだよ?いやぁ……まさかこんなにもあっさりと引っかかってくれるなんて……」
お腹に手を当てながらう白澤を見ながら、ふつふつと違う怒りが湧いてくる。
「なんでそういうことするわけ!?意味わかんない!」
「だって…って自分の思ってること言ってくれないんだもん。だから…本当に僕のこと好きなのかなってちょっと不安になったんだ」
そういって私をきつく抱きしめる
……それは反則でしょう。白澤さん。
「……飽きられたのかと思った」
「飽きるわけないでしょう?がちょこまか動いてるとこ見てるの好きだし、表情もコロコロ変わって本当に面白い」
「…それって褒めてるの?」
「褒めてる褒めてる。」
釈然としない。
「まぁ……僕はもう以外の子を好きになれないよ。」
「……本当に?嘘じゃない?」
「本当だよ。がいなくなったら僕死んじゃう」
まぁ死ねないんだけどね。
と言いながら、白澤は私をゆっくりと離すと涙を拭ってくれた。
「………好きだよ。。不安にさせてごめんね?………許してくれる?」
あぁ……この人は本当にずるい
そんな優しい顔で好きだなんて言われたら許してしまうに決まっているじゃないか。
「………仙桃のパフェ作ってくれるなら許す」
ただ許すのは癪に障るから、条件を出してやった。
「はいはい。わかった。」
私の頭をくしゃっと撫でる手が優しい。
「とりあえず、家に戻ろう?桃タロー君も心配して待ってるから」
「……うん。」
白澤が手を差し出す。
釣られるように、私は白澤の手を握った。
家へ向かう途中、そういえばから好きって言われてないんだけど……
なんてほざく白澤の脇腹にパンチをお見舞いしてやった。
…しょうがないから仙桃パフェ食べ終わったら
この好きをたくさん伝えよう。
……白澤どんな顔するかな?
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ヤキモチなんて
……………妬くわけないでしょう?