第8章 眠れぬ夜の特効薬*白澤*
最近、よく眠れない。
鬼灯様の補佐として働きはじめてから
徹夜が増えたせいか眠りが浅くなってしまったようだ。
おかげで、今日は早めに仕事が上がれたのに全く寝付けない
しょうがないと部屋の電気をつける。
今日は面白いテレビはやっていただろうか・・・?
そんなことを考えながら台所へいき、牛乳を取り出す。
眠れないときはホットミルクが一番だ。
ロッキングチェアーに腰掛け、ホットミルクを机の上におく。
ゆらゆらしながらぼーっとしてると
ゆっくり、ゆっくり眠りに落ちていくのがわかった。
すごく・・・おちつく・・・・。
「おっぎゃああああああ!おっぎゃあああああああ!」
「なに!!??なに!?」
庭に植えてある金魚草の大合唱で目が覚める。
あの上司め・・・趣味の悪い・・・
心の中で悪態をつく。
いつの間にか眠っていたのだろう。
ロッキングチェアーで寝たせいで腰とお尻が痛い。
眠気まなこで時計を見ると、
針は始業5分前を指していた。
はサァーッと血の気が引いていくのがわかった。