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鬼灯の冷徹 *短編集*

第7章 マワレマワレ*白澤*


どれくらい前だったか。
もう覚えていないけど私は白澤様にこんな質問をしたことがある。

「白澤様って誰か一人と結婚しようって思わないんですか?」

ただ。なんとなく。
いや、実際には私だけを見てくれる可能性はあるのかと期待をこめて

少し考えたあと、彼はこう言った

「僕は誰か一人を愛さないんじゃない。・・・・・愛せないんだ。」

いつものヘラヘラした顔とは打って変わってすごく真剣に、でもさみしそうな顔をした。


私はとまどいを隠せなかった。

と、同時に私にある決意が芽生えた。



……彼には絶対告白しない。

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