第2章 荼毘
今のこの世界はどうやら春らしく、春物のワンピースやふわっとした薄手の半袖などなどそれはもう沢山着た。
着せ替え人形にでもなった気分。
今のスタイルなら服を着るのも楽しくて、渡されるままに着まくった。
一着着る度に“あり”だの“なし”だの荼毘さんのチェックが入って、結局残った服は全体の1/3ほど。
それでも結構あるけど。
その中から数着選ばされて、結局買ってもらってしまった。
何度も言うけど、そのお金はどこから来てるのか謎だ。
レジにいた店員さんの顔が若干強ばっていたけど、やっぱり怖いよね、荼毘さんの継ぎ接ぎのお顔……
今は特に悪いことしてなさそうだけど、これからヴィラン連合に入るって知ってると、店員さんのその危険察知能力的なのはあながち間違ってないのよね。
やっぱり目立つよ……