第1章 0
滝でのお清め
そばには私を見守るラビット
お清めを終わらすと私の戦闘着でもある巫女服を身に纏い、じいちゃんの元へ
「行くとするかの。」
桴で川を渡って着いた先は洞窟?みたいなところ
「おい、海依。この洞窟なんか変な気配するぜ?」
ラビットが言う。
「うん。わかってる」
私も感じていた気配が。
「ここはの、黄泉の穴と呼ばれておる。音も光も届かぬ世界。中は普通の一本道じゃ」
「ふーん。」
まあやってみるしかないでしょ。
「この洞窟に入って出て来れた奴は数少ない。何もない世界で精神的な苦痛を味わう。なにも聞こえない、何も見えない。お前さんに堪えられるかの?」
じいちゃんがシリアスに話す
歩き出すと
「おい、海依。」
ラビットがあたしを呼ぶ
「大丈夫。なるようになるよ。じいちゃんラビットよろしく」
あたしは穴へ進んで行く。
一本道とはいえ、行き場を見失ったら後がない
壁を手探りで伝っていく。
ポチャン
水の音が鳴り響く
奥へ行くほど何も聞こえない何も見えない
「どうすればいいのよ」
自分の声すら聞こえない
あたしは声にだして喋っているの?
それとも心の中で言っているの?
なんなのここは。
精神がやられる
じいちゃんが言うだけのことはあるのね
時間がない早く進まなきゃ。