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私の本丸

第16章 初遠征




~ * 遠征 / 燭台切光忠目線 * ~


加州「はあぁぁぁ…俺、主と一緒に居たかったのにぃ」

三日月「ふむ…それはこの場に居る者、残った者問わず…皆が思っている事だと思うぞ?」

燭台切「褒美…か」


刀である僕達に対し、家族やら褒美やらと…僕を顕現した主はかなりの変わり者らしい。
それを嫌と思わないのは僕も皆と変わらず、あの主の事が好きなんだろう…。
褒美…一体何を貰おうか。いや、何より本当に貰って良いものなんだろうか?
思考を巡らせていれば、亀甲君から話し掛けられた。


亀甲「ご主人様からのご褒美…羨ましく思うよ。僕なら縛って、苛めて、嬲り…罵倒されたい!ご主人様に狂おしい位、求めて貰いたい…アアッ、高まって来たよっ!」


うわあ…少し個性的な刀剣男士だとは思っていたけれど、相当だね。
でもそうか、何でも良いなら……いや。
あんな純粋に想ってくれる主を、褒美で手を出してしまうなんて出来ない。
いや、してはいけない。


三日月「ふむ…ここいらの資材を適当に持ち帰るか?」

燭台切「ん?あ、ああ、そうだね。出来る限り多く持ち帰ろうか」


考え込んでいたからか、すぐに反応出来なかった。
いけない…これじゃいつまでも格好つかないね。

僕達は資材を集められるだけ集め、本丸へと持ち帰った。

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