第16章 初遠征
主「えっと…政府から連絡がありました。皆の中で四人の子に遠征に行って貰いたいんだけど、誰か行ってくれる人は居るかな?」
言った途端、皆顔を背けてしまう。
ブラック本丸から来たばかりの子達なら…理解出来た。何故、他の子達も顔を背けてるんだろうか…?
沈黙を破ったのは、加州だった。
加州「それってさ、主命?俺、ずっと本丸で主と一緒に居たいんだけど」
えっと…まさか、他の子達も同じ理由なんて訳じゃ無いよね?
ふと皆を見れば、チラリと此方に目線をやり目が合うと逸らす。
主「命令とかそんなんじゃなくて、皆を治療したりするのにも必要な資材だから…」
そう思って貰えるのは、正直死ぬほど嬉しい!
でも、やらなければこの本丸も…想像しただけで寒気がした。
燭台切「うん、確かに主と離れるのは辛いけれど…僕は構わないよ」
その様子を見兼ねてか、燭台切が名乗り出てくれた。
焦っていた脳が、スッとクリアになる。
主「あ…ありがとう!!一番に名乗り出てくれるなんて、本当にありがとう!帰ったら燭台切にはご褒美だねっ」
その後、三日月と亀甲と加州の三人が名乗り出てくれた。
四人は武装を整え、私が言った命の元…燭台切を遠征部隊隊長として15分の遠征へと向かって行った。