第66章 朝の教訓(*)
何より驚いたのは、痛みも無く彼をすんなりと受け入れた自分の身体。
痛みどころか、背筋をゾクゾクと走る快楽の波に腰が僅かに浮き上がる。
主「ゃ…あっ!ど…して、こんな…アアッ!」
宗三「酒が入らずとも感度が良い様ですね…っ」
主「…~~~~っ!!!」
一気に突き入れられれば、突き刺される様な衝撃が走る。
目の前がチカチカとする程の快感に、私は声を上げる事も出来ず絶頂を迎えた。
足がガクガクと震え、宗三の腕をぎゅっと掴む。
宗三「…くっ、締まる…っ」
何かに耐える様に、小さく呟く宗三。
私が握ってしまった事で、宗三の腕にはくっきりと爪形がついてしまっていた。
宗三が圧迫から逃れ様と僅かに腰を引くも、私の身体は咥え込んだ宗三を逃がすまいと締め付ける。
宗三「く…っ…いけない子ですね…っ!」
主「ひぁああっ!ぃっ、んやぁぁあああっ!」
引きかけていた腰を再び突き入れ、次は激しく引いては突く、を繰り返す。
締め付けてしまっている事で、彼の形や動きがより鮮明に、より絶大に快楽を掻き立てる。
昨夜を思い出させる彼の心の奥に秘められた熱情の様な激しい動きに、脳まで揺さぶられて二日酔いの頭が痛む。
しかし、それ以上の快楽の波が、あの凄まじい頭痛すらも麻痺させた。