第62章 夢と現実
あ、甘えん坊かよ!?可愛過ぎかよ~~~!?
甘える様に見上げる彼の髪を撫で、私は歌い出した。
主「~~♪」
御手杵「……ん」
主「~~~♪」
可愛い…しかし、私を好きだと言ってくれた彼を意識しない筈も無く…鼓動はずっと高鳴っていた。
主「~~♪~~~♪」
御手杵「…………ぐぅ」
御手杵の髪を撫でながら、私は歌い続けた。
彼がもう魘される事が無い様に…そう願いながら。
歌い終わった頃には、気持ち良さそうに笑みを浮かべて寝息を立てていた御手杵の様子に、ホッとする。
この笑顔を…皆のこんな笑顔を、幸せを…私は守っていきたい。
この時はこんな幸せで平穏な日々が、ずっと続くと思っていた。